だぼく

ヒトラー 〜最期の12日間〜のだぼくのレビュー・感想・評価

ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)
3.2
一部界隈では有名な、ヒトラーのネタ動画の元である映画。何気なしに見始めたが、「このシーン見たことある!!笑」と思わずほっこりしてしまった。

戦争も終局を迎えようとするナチスが題材。ネタ動画の印象を瞬間的に払拭してしまうほど、作品全体を通して空気が重く、画面は暗い。見ているこちらも苦しいと感じる程だった。敗戦も間近、為す術も無い状態での酒や踊りに舞い上がる姿は、自棄になっているようで思わず辛くなってしまった。

敵に捕らえられるよりも死を選ぶ人達。
自分だけでなく、愛する家族までも、愛するが故に手にかけてしまう人達。戦争を体験したことがない私には到底理解できず、あまりにも衝撃だった。
感想を述べるには難しい映画だが、「面白い映画」ではなかった。だが、決して「つまらない映画」ではない。見る人の心に何かしら響かせるものがあると思う。
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