敗戦を目の前にしたカオス。
酒飲んで乱痴気騒ぎでもしなきゃ正気を保てないのもわかる。
中にはその流れに入っていかない人間も。
生きることを諦めない者と、国民の支持を背負った国のトップだ。
上層部の連中は、尊厳のある死を選ぶこともできた。だが、市民はソ連軍、もしくは同じドイツ国民であるSSに殺される。ゴミクズのように。
なんなんだ、戦争って。
こんなことやってちゃいけないんだ。
繰り返しちゃあならない。
そう思わせてくれる、悪夢のような2時間半。
右傾化している今の日本、そして日本人にこの作品は必要だと思った。塚本晋也版「野火」と今作は、多くの人に見て欲しい。
一点、ニコニコ動画で例のシーンを何十回と見てきたせいで、話の流れ関係なく笑ってしまった箇所があったことが心底悔しい…!!