ほにゃらら

チェイサーのほにゃららのネタバレレビュー・内容・結末

チェイサー(2008年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

観ている間、これほど画面に向かって叫びたくなる映画は稀でした。
「こんな危ないヤツ警察署から出すな!」
「こんな怪しいヤツに余計なこと教えるな!」
「武器を渡すなよ!」
「携帯に出ろよ!」
「主人公間に合えよ!」
観ている間、こんなに心が揺さぶられたのは、観客が大なり小なり持ち合わせている良心の認識だろうか。

指摘されている警察の無能さだが、主人公が署内で犯人をボコッているとき、警官達が廊下で煙草吸いながら待っているシーンは、警官達もこの犯人を逮捕したいという気持ちの現れ。個の人間のよりも法律というシステムの欠陥が犠牲者を増やしたのだと思う。(警察官の使えない感も勿論随所であったけどね)

文句なしに凄まじい映画。
只、暫くは再視聴する気持ちにはなれない。
脂身だけのトンカツを腹一杯食べたような胸焼けを起こした。
ほにゃらら

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