「刑事さん、香水は?…生臭いニオイがする…」
はぁ〜…ハ・ジョンウのサイコパス感が最高!
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激情型にして優しさを秘めた主人公、元刑事役のキム・ユンソクとの対比も素晴らしい。
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最近では『1987、ある闘いの真実』でも共演していたこの二人。すでにこの時からその対決は宿命感すら感じさせる。
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韓国で実際に起きた連続殺人事件をベースとしたこの映画。
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元刑事ジュンホが経営する風俗店から、女たちが相次いで失踪を遂げる。
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犯人を特定出来たものの、法の壁やいいところで失態や邪魔が入り上手く進まない追走劇にその都度イラっとさせられるが、合間に挟み込まれる「容赦ないバイオレンス描写」と、被害者母娘を襲う「救いようのない絶望感」にゾッとして、さらにこの映画の世界へ惹きこまれていってしまう…
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高い作家性とエンターテイメント性を持つ『チェイサー』…これは既に多くの映画ファンから認められているように紛れもない傑作。
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この映画の魅力は連続殺人犯モノを「サイコスリラー」としてではなく、「追走劇」として描いたところだろう。
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さらにメインとなる追走劇の中に「そんなに楽しませてくれるなよ〜!」と言いたくなるくらいあらゆるジャンル映画の美味しいところを盛り込まれてくる。
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このジャンル横断的な描き方はナ・ホンジン監督の特徴と言ってもいいかもしれない。
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のちに作られた『哭声 コクソン』はさらにその要素を強めた魅力溢れる作品だった。