ryosuke

パリの恋人のryosukeのレビュー・感想・評価

パリの恋人(1957年製作の映画)
4.2
冒頭の出版社のシーンを初めとしてカラフルな舞台美術が楽しい。凱旋門と風船の画は「ララランド」でもオマージュを捧げられていた。アステアとヘプバーンが良いのは言わずもがな。冒頭の勢いのまま突っ走れはしなかったようで、後半僅かに失速したのはちょっと勿体無い。
ヘプバーンは地味な書店員役だが、初登場のカットから隠しようもないヒロイン感を放出しまくっていた。こんなゴリゴリの美人をつかまえて「funny face」だということにする設定どうなってんだ。
堅物のインテリがおじさんのキスですっかり豹変して、「I can't stop! Take the picture!」なんて鮮烈な台詞を吐くようになる展開は完全にファンタジーなのだが、それを上回るファンタジーでストーリーを引っ張っていくミュージカルの力よ。
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