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生きるべきか死ぬべきかのペインのレビュー・感想・評価

生きるべきか死ぬべきか(1942年製作の映画)
4.7
クラシック映画沼から抜け出せない…

「アパートの鍵貸します」「サンセット大通り」のビリー・ワイルダー監督の師匠にあたり、生涯超えられなかったと言われているのが本作のエルンスト・ルビッチ監督。

洗練された脚本、演出、演技…どこをとっても一級品なのは誰の目にも明らか。ただ良くも悪くもハイテンポでスマートに出来すぎているが故に“終わるのは一瞬”である。瞬きなどしている暇はない。


本作公開前に亡くなったヒロインのキャロル・ロンバード…とにかく彼女の魅力が弾けに弾けまくっている。本作が遺作となったのは、ある意味では女優冥利に尽きるのかもしれない。


ナチスに蹂躙された人々がそれに耐えるべきか、それとも復讐として抗い戦うべきか…本作は“戦う”ことを速攻で決めた勇気ある人々を描いた人生賛歌でもある。とにかく笑えて観終わった後に最高に気持ちが良くなる名作だ。


P.S.
タランティーノ監督「イングロリアス・バスターズ」、ウェス・アンダーソン監督「グランド・ブダペスト・ホテル」が本作を下敷きにしているのは有名👉
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