江波杏子主演。
東京に居場所を無くしたイサ子とテツオ。
イサ子の故郷の津軽の寂れた漁師村に流れて来る。
パチンコするにも、片道2時間かかる村に不満を持つテツオは、浜で全盲のユキと出会う。
親の墓を建てる為に、村で頑張るイサ子。
イサ子は、村の飲み屋で働き、テツオは、老人の猟の仕事に興味を持って。
イサ子は順調に暮らしてたが、保険金未払いと友のお金の持ち逃げで、村の生活に絶望し・・。
凄いハードな映画に出逢いました。画面は、荒々しい日本海のバックが、画面全体の「重さ」を表現していて、音楽も高橋竹山の津軽三味線が、独特な空間を。
ストーリーとしては、津軽の漁師村の荒廃を下敷きに、イサ子とテツオの心情を丁寧に描いていて、衝撃のラストが素晴らしかったです。
テツオ役の織田あきらは、特撮好きな私としては、「宇宙からのメッセージ銀河大戦」(TV)の「流れ星」が有名で(まぼろし役で真田広之が初主演)、もうひとつの代表作「破れ傘刀舟悪人狩り」では、この作品の江波杏子とレギュラーで一緒でした。
ちなみに、全盲のユキ役の中川三穂子については、最初どう見ても?な感じでしたが、ストーリーが進むにつれて、段々可愛く見えて、作品のクオリティを感じました。
第47回キネマ旬報ベストテン、日本映画第一位。