すとんこ

40歳の童貞男のすとんこのレビュー・感想・評価

40歳の童貞男(2005年製作の映画)
3.0
電気量販店勤務、趣味はフィギュア収集にビデオゲームの40才独身男が、社内に童貞であることがバレてしまったことから始まる騒動を描くって話☆

女に興味が無い訳でも、モテたくない訳でも無いまま、ズルズルと趣味全開で生きてきた男・アンディくん(=スティーヴ・カレル)、あまり他人事のように笑えません(わたくしの部屋もフィギュアこそ有りませんが、本にゲームにDVDと所狭しと並べられていますので)。

そんな彼を職場の仲間たちが、なんとか女性との性交に到らせようと、あれやこれやと、要らぬアドバイスをします。

本編中、ずっと展開される下ネタ、ドタバタギャグなどはそれなりに楽しめるのですが、わたくし的に納得いかない点もありました。
それは、女性が家に来るかもということで、部屋に並べられていた大切なフィギュアをかたずけたり、なんとなく話した″夢″のためだと言って、大切にしていたフィギュアをネットオークションに出品させられたりするシーンです。
これには大変モヤモヤさせられましたし、憤りを感じました。
何故、自分が好きなものを隠したり、大切にしているものを勝手に手放されなければならないんだ!
そしてそれを最終的には「やめてくれ!」と言ったが、当初は受け入れていたアンディにも腹が立つ。最初から拒否しろよ。あれだけ自分というものを持っている男のくせに、そこは日和(ひよ)るのかよ!

自分の価値観だけを押し付けるのでは無く、相手の価値観も尊重してこそ人と付き合えるんじゃない?
ま、最終的そういった着地点に行きますが、なーんかイラつきました。

この手の、悪のりがエスカレートしていくタイプのコメディは、基本大好物なのですが、わたくしもオタク側の住人なので、少々過敏に反応してしまった一本(* ̄ー ̄)☆



○キャスト○
スティーヴ・カレル:アンディ
キャサリン・キーナー:トリシュ
ポール・ラッド:デビッド
ロマニー・マルコ:ジェイ
セス・ローゲン:キャル
ジェーン・リンチ:ポーラ
エリザベス・バンクス:ベス
レスリー・マン:ニッキー
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