たむランボー怒りの脱出

死霊の罠のたむランボー怒りの脱出のレビュー・感想・評価

死霊の罠(1988年製作の映画)
4.7
池田敏春ってやっぱり凄い作家なのだと今頃になって気付く。
『天使のはらわた 赤い淫画』『人魚伝説』と、これまでに観たのはいずれも大傑作であるが、この『死霊の罠』も言わずもがな。

ジョン・カーペンターとゴブリンを足して2で割ったような音楽。
トビー・フーパー的な「装置」の美学。
クローネンバーグ的なサイキックホラー+グチャドロのモンスター。
とにかくホラー映画の意匠の歴史的な厚みがそのまま表現されているのがこの『死霊の罠』。

映像に従事する人間が遭遇する恐怖という点は、以降のJホラーの流れでもある。