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ラ・ピラートのSHのレビュー・感想・評価

ラ・ピラート(1984年製作の映画)
3.8
この映画は主人公アルマの自宅から宿泊先のホテルに、そしてまた別の宿泊先に、最後は船に、と場面がどんどん移動していく。

その一連の移動の中で5人の人間がくっついたり離れたりを繰り返している様子が印象的。みんな「一人にしてくれ!」みたいなことを言うんだけど離れられない。「もうこんなことは辞めにしたい」という気持ちと「でも離れられない」という悲痛な叫びにも似た感情が理屈抜きで表現されているよう。

印象的だったのがオールバックの少女。この子には名前があてられていないしどこから来たのか、誰なのかもわからない。でもこの子がみんなを移動させてるように見える。
もはや行き詰っている(潜在的に死を希求しているような)アルマを少女が死地に導いてる...?という解釈は大袈裟だろうか。
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