正義感溢れる凄腕自動車整備士が極悪レーサーとその犯罪組織に立ち向かう。やがて始まる因縁のレース対決。「ジャッキー・チェン × カーレース」の組み合わせで贈るカーアクション映画。
ジャッキー映画はカーチェイスがとにかく危なっかしいってのが基本なんだけど、それがメインになるともうハラハラドキドキの極み。終盤のレースシーンなんかは迫力満点、だし恐らく怪我人とか続出してると思う、ってな想像はまぁ置いといて。今作の特徴としてあるのがそのガチのレースシーンに加えて、舞台として日本、主に仙台が登場するという点。ロケも実際にその地で行われてるとのことで、レース場だったり、あとわかる人にはわかる仙台の街並みね。更に加山雄三が出演してたり三菱自動車が出てきたり、またジャッキーが日本語を披露したりと全編通してなかなかの日本フィーチャーぶり。パチンコ屋の奥になぜかサウナがあって、そこにヤクザがいっぱいいて、とかこーゆーヘンテコ日本描写は言わずもがなご愛嬌。で、カーアクションメインと言いつつも一応体術による見せ場も要所要所にあったりして、とくにそのパチ屋での攻防なんかは相変わらずのユーモアとキレのいい立ち回りを堪能できる。これはぜひとも押さえといてほしいところ。
にしても悪党がやりたい放題の野放し状態という、こんな感じの大胆すぎるワル連中がジャッキー映画にはよく出てくる印象なんだけど、『ポリス・ストーリー』1作目でそんな胸糞悪党を演じてた俳優が今作では主人公の優しい父親役という、この振り幅には勝手に笑ってしまった。てな具合にジャッキー奮闘映画として存分に楽しめる内容。車好きの人は出てくる車とかそーゆーのにも燃えたりするんじゃないかなどうかな。
