KANA

バス停留所のKANAのレビュー・感想・評価

バス停留所(1956年製作の映画)
3.0
マリリン・モンローがセックスシンボルというイメージを打破するために演技修行し直してハリウッドに復帰した第一作目。ストーリーは拍子抜けするくらいシンプルだけど、とても好感のもてる昔のラブコメ。
モンタナの牧場で生まれ育ったカウボーイ、ボーの粗野で強引すぎる言動には唖然!時にはイラッ。嫌がるシェリーを投げ縄で(!)捕まえるシーンはもはやコントにしか見えなかった。そんな彼がバス停での騒ぎの末にようやく無骨なだけのプライドを捨て、デリカシーをわきまえるようになる。そうそう、やっばりある程度繊細でないとねぇ。人の中で心が研磨されたんだね…ホッ。
肝心のマリリンの演技は特別巧いとは思わなかったかなぁ、芝居染みてて。でもそこが彼女の魅力でもあるんだろうけど。演技としては『お熱いのがお好き』のほうが上。ボーの付き添いのバージ役をしたアーサー・オコンネルの繊細な演技が光り過ぎてた。
KANA

KANA