さりさり

イントゥ・ザ・ワイルドのさりさりのレビュー・感想・評価

イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)
4.5
これこそが究極のロードムービーだ。
荒野をただひたすら歩き、ただひたすら生きる。
たった独りで。

彼が何を求めて、何を探そうとしたのか、その真意が最初はわからなかった。
でももしかしたら、彼自身もわかっていなかったのかもしれない。

孤独で過酷で、そして自由で。
その限りなく続く自由の中で、人が人であり続けることの難しさを感じてしまう。
理想と現実の壁は厚い。

最後に気づく「幸福」の意味。

観終わったあと、涙が止まらないのは何故だろう。
この涙は何の涙なのかわからない。
感動したなどと容易く言ってはいけない映画だと思う。
なんとも言えない感情が溢れ出す。
でもこの感情をうまく表す言葉が、今は見つからない。

この映画を観て思ったことは、
「人は独りでも生きていけるけれど、本当に独りになりたいなんて決して思ってはいない。いつだって誰かを求め、誰かと心を分かち合いたいのだ」
ということ。

それで気づいたんだけど、Filmarksで私がレビューをあげるのは、誰かに読んでもらいたい、誰かと想いを共有したい…そう感じてるからだと思う。
そんなことに今更のように気づきながら、私はこれからも映画を観続けて行くんだろうな。

*****

2ヶ月に亘って地味〜に続けてきた「フォロワーさんのベストムービー1位作品を観よう企画」ですが、これにて一旦終了いたします。
思ったよりも本数を観ることが出来なくて、残念。
まだまだ観たかった作品がたくさんあるので、そのうちまた突然始めるかもしれません。笑
良作にたくさん触れることが出来ました。
本当にありがとうございました。

企画最終回に選んだ本作は、にーやんさんのベストムービーです。
にーやんは私がフィルマで初めてコメントをいただいたフォロワーさんです。
その後、私がレビューをあげるたびに「いいね」を押して下さり、そのたった1つの輝かしい「いいね」が私の喜びとなり、励みとなり、フィルマを続けていける原動力となりました。
当初はまるで、にーやんに読んでもらいたいがためにレビューを書いていたような気さえします。

今回「フォロワーさん感謝月間」と題したのは、その初心の気持ちを思い出したからです。
これからも「いいね」やコメントのありがたさに感謝しつつ、マイペースで続けて行こうと思います。
皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。

(ちょっとクサかったですかね。 ゴメンちょ。笑)
さりさり

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