りょうた

イントゥ・ザ・ワイルドのりょうたのレビュー・感想・評価

イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)
3.9
アラスカの雪山に一人で入って行くクリスは、“不思議なバス”に出会い、そこを寝床として暮らすことにする。映画は“不思議なバス”と出会った日からと、その日の2年前から現在までの二つの筋の元進んで行く。

序盤に彼はこのような言葉を彫る。「そして今、2年の放浪の後、最後で最大の冒険が待つ。偽りの自分を抹殺すべく、最後の戦いに勝利して、精神の革命を成し遂げるのだ」と。

彼はアラスカへの二年で様々な人と出会った。その出会いは乗り物が中心になっている。もちろん、これらの乗り物は動き、彼を遠くへ連れて行く。“不思議なバス”はどうだろう。このバスも一応は乗り物であるが、それまでの乗り物とは対照的だ。動くことはないが、どんな乗り物よりも遠くに連れて行った。クリスが“不思議なバス”と名付けたのも、その事を予期していたからではないか。
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