こしあん

イントゥ・ザ・ワイルドのこしあんのレビュー・感想・評価

イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)
3.0
高評価レビューが多く、この映画が大好きな方もたくさんいらっしゃるので、ちょっと小声で書きます😅
すごく良い映画だと思うけれど、私には合わなかったなぁ。がんばって感情移入しようとしたけど……もやもや。たぶん、若い人のほうが響くのかもしれません。

2時間半の上映時間は長すぎて、だいぶ退屈でした……ごめんなさい💦
大自然の映像とかは本当、壮大で美しいんですけどね。

主人公の生い立ちも気の毒だとは思うし、旅に出てひとりになりたいのも分かるんだけど、わりと恵まれてるし、うーん、なんか、やっぱり独りよがりの甘えかなぁとも思っちゃって、共感することができませんでした😥
途中で出会う人が彼のことを「頭でっかち」と表現してましたが、まさにそんな感じ。そのことを彼自身も分かっていたから、旅に出たんでしょうけど。

でも、あの旅があったから「幸福とは何か」という彼が思う真理に辿り着いたわけで、また両親は、彼が出て行ったことで苦しみ、少しは変わったわけだし、そこは大きな意味があるなぁと思いました。
ただ、彼を慕っていた妹は気の毒だなぁって。でも妹もこの経験から、また彼女なりの真理を導き出すのでしょうね。

昨日レビューした『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』も同じようなロードムービーで、あちらは男二人がワチャワチャと海を目指す旅だけど、こちらはたった一人でアラスカを目指す旅。過酷な状況のなかで彼が導き出した「幸福が現実となるのは、それを誰かと分かち合った時だ」という真理は、『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』という映画が証明していたんですね。
たまたま続けて観たんですけど、なんか、まるで神が操っていたかのようなつながり←大袈裟😅

人は、自分なりの幸せや生きる意味を追求しながら生きているし、その探し方は人それぞれ。

この映画を観ながら、10代〜20代はじめ頃の自分を思い出しました。
私もこの主人公のように、あまり良い家庭環境じゃなかったから、どうやったら両親や不平等な社会に対してギャフンと言わせることができるんだろうと考えていた時期があって😅
それで辿り着いた答えが、「絵札が少ないクソみたいな手札を駆使して、誰よりも幸せになってやる」ことだったんです。

こんなふうに過去の自分を振り返ることができたので、そこはやはり、がんばって最後まで観て良かったかな。
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