AK

ウォーリーのAKのレビュー・感想・評価

ウォーリー(2008年製作の映画)
4.0
最初の30分、一切の台詞がないのは凄い。しかしそれでも全然退屈じゃない。むしろ映画館で子供は釘付けだったろう。アニメーションの楽しさが溢れている。

2001年のHALって本当に凄い設定だったんだな。『コヴェナント』や『猿の惑星』もそうだったが、新天地と反乱ってのもまたお決まりのセット。『コヴェナント』のデイヴィッド(ダビデ)、『猿の惑星』のシーザー(カエサル)、『ウォーリー』のイーヴァ(エヴァ)と、ハリウッド大作はためらうことなく神話的な名を多用する。『エクスマキナ』もそうだった。

10年前の映画なのであれですが、ディストピアとしての機械文明とその救済としてのエコなるものがハリウッドを席巻したのっていつ頃からなのかなぁ。具体的な作品は挙げられないけど、『ウォーリー』が描く近未来の人間描写に一番近いのは手塚や藤子だと思う。『ウォーリー』に感じるどことなく懐かしい感じは、それに起因しているのだろう。
AK

AK