Hoshiduru

ウォーリーのHoshiduruのレビュー・感想・評価

ウォーリー(2008年製作の映画)
3.3
絶対ウォーリーが可愛いやつやん…と思って観始めたのに、意外とイヴも可愛い。でも一番モーが好き。

この美しく優しい物語を純粋に受け止めずに、抽象的に描かれた何かとして無理矢理人間の関係性に当てはめようとして観たことが私の失敗。

ただのお掃除ロボや探査機にあそこまでのレベルで人工知能が発達している世界は、ロボ達の可愛さと同時に少し恐ろしくもあった。
現れる人間も、社会の構成も全て「まあ、そうなるよね…」な景色で、「そうなっちゃダメだね…」って思いながらコタツで堕落してる。

これ、イヴの目線からしたら「恋に仕事に頑張る私」に成り得そうで、でも機械という存在であるが故にならない物語なんだな…。支配者が存在しているから、どうしても思うようにいかないのね。

ウォーリーの開発者の存在が気になった。いや、あそこに出て来る機械全ての、自我を搭載させようと思った人間の存在が、気になった。その人は、どういう未来を期待していたんだろう。

今振り返ってみたら、思っていたのと全然違う方向に流れていって面白かった。ウォーリーとイヴの、孤独で寂れた惑星での愛の物語かと思っていたら、割と際どいところを突いてくるのね…!
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