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ウォーリーのako4uのレビュー・感想・評価

ウォーリー(2008年製作の映画)
3.6
人間の 暮らしと罪の残滓 のなかに
取り残された 孤独な存在
子どものころ観てたら ちょっとトラウマになってたなくらい シビアな世界観 (僕のトラウマは『猿の惑星』です)
子どもより 大人が観るべきアニメと感じました

作品として素晴らしいなと思ったのは
ロボット達が人間並みにペラペラ喋れたりせず
また〝ロボットと常に行動を共にする親友的あるいは通訳的人間〟も登場したりしなかった
という点
人間の言葉による解説に頼らず
ウォーリーの発する「イーヴァ」と エバの発する「ウォオリー」の 二言
そして動作だけで
これだけの事を表現してみせた
そしてこんなにも感情移入させられた
…素晴らしい

宝物の分類
はなうた
ミュージカルに見惚れる
手を繋ぐことに憧れる
なんと愛らしい命

昔はオモチャが可哀相で捨てられず、よくお母さんを困らせました
無機質に命があると仮定すると 今でも胸が軋みます
だって僕達は、捨てながら 壊しながら 生きてるから


カメラにウォーリーの姿が映っていて、エバと心が通うシーンは、ベタでも涙が出ました

エンドロールがかっこいい
古代の壁画風から始まって、歴史的名画家たちの画風で人間の暮らしを辿ってゆく

ところでウォーリーの相棒…どう見てもG(生命力最強のアンチキショウ)ですよね
そこだけは、アニメといえ なんだか受け入れられず…
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