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かぞくのくにのmakiのレビュー・感想・評価

かぞくのくに(2012年製作の映画)
3.6
漠然とこういう事実は想像できたけど、”確実に”こういう出来事が起こっていた(いる)ということを、(作品自体は事実を基にしたフィクションではあるけれども)目の当たりにし、静かに心を揺さぶられる作品。

人間は考える葦というけれども、考えることをやめてしまう、そうする外ないという状況に陥っているということは、弱い葦と同然ということ。本人も周りも気づきながら、どうすることもできないもどかしさ。それでも、本作品の監督が、祖国から離れた日本の地で育んだ自分自信の考えと兄の想いを背負い、こうして人々の心に訴え続けるものを世に出す勇気には少しの希望を感じる。
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