DJりん

かぞくのくにのDJりんのレビュー・感想・評価

かぞくのくに(2012年製作の映画)
3.7
救いがないって言葉がぴったりの作品。
まず作品全体を通して常に薄暗いグレーの幕の様なものがかけられており最初はストーリーがよく分からないこととこの幕の様な物のせいで結構飽きるシーンが多かった。
しかし物語を見進めて行く内に恐らくこれは新田演じるソンホの心を映し出しているのだなと感じようやく飽きが少しこなくなった。
見ていてソンホが北朝鮮に行くことになった詳しい経緯みたいな物はわからなかったけれどソンホの心がボロボロになっているということだけは誰が見ても明白だった。
私は今までも北朝鮮は反吐が出る程大っ嫌いだし金一族もなんなら私が皆殺しにしてやりたいくらい大っ嫌いだったけれどこの作品を見てより奴らへの憎しみが深まった。
ソンホは日本に帰ってきたことで多分少しは気持ちに余裕が生まれたんじゃないかなと思えるシーンはあった。
それなのに、ようやくほんの少しでも心に温かみが戻りかけた時に…という感じだったのが本当に可愛そうだったし救いがないなと心から同情した。
人を人として扱わない北朝鮮の上層部は金一族を含めて全世界の国民の目の前で残虐に殺されるべきだとも心から思った。
見れば確実に北朝鮮、金一族への憎しみが深まる作品だった。
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