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パラダイン夫人の恋のabeのレビュー・感想・評価

パラダイン夫人の恋(1947年製作の映画)
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すごい面白かった。裁判シーンの迫力もそうなのだが、ヒッチ・コックの演出の凄さが退屈なシーンも退屈にさせないのだと感じた。視界的な面白さが詰まってる、アンドレの登場シーンとか影で顔が見えなく腹の底が見えない如何にも怪しい存在として見せたり、パラダイン夫人の写真に惹きつけられるカメラワークとかアンドレとアンソニーが顔を合わせるシーンでは真ん中にライトがあって、視覚的に対等してちるがわかるし、演出が気持ちいい。

裁判が始まる前に視界的に屋敷の構造とかを見せるから頭に浮かびやすいし、退屈しないで観れるには細かく考えられてるからだと思う。

アンソニーの奥さんが浮気を疑うやり取りが後半の裁判の尋問のようでよく出来てるなと感銘した。ファム・ファタール系の映画好きだな
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