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パラダイン夫人の恋のchaooonのレビュー・感想・評価

パラダイン夫人の恋(1947年製作の映画)
3.7
今回はあまり間を空けずにヒッチコック!

パラダイン大佐が亡くなった。死因は毒。
何者かによる毒殺か。それとも自殺か。
容疑者は大佐の美しき妻(アリダ・ヴァリ)で、弁護人となったキーン(グレゴリー・ペック)はその魅力に惹かれていき、次第に弁護にも熱が入っていく。

グレゴリー・ペックがやはりナイスガイ✨✨
清潭な顔立ちに、一言一言発する言葉が力強く、存在感が凄い✨✨

パラダイン夫人のアリダ・ヴァリはちょっとブリーラーソンに見えてくるな🤔
クールビューティで影がある感じが艶っぽい💕

前半はパラダイン夫人に弁護士キーンが熱を上げ、盲目的になっていく様子と、そのことに嫉妬を隠せないキーン夫人(アン・トッド)憂鬱が見え隠れして、メロドラマ風でちょっと気持ちが入らなかった。

夫人への想いに盲目的になるキーン。
そしてパラダイン大佐は盲人だったという事実。
これはなんか意味深く感じちゃいましたね。

パラダイン夫人は高潔な女性か、それとも周りが口囁くように男をたぶらかす悪女なのか。

後半は変わって真実を巡る法廷劇!
こちらはかなり見入ってしまって、面白かった!
法廷物ってやっぱり好きかも❣️

弁護が感情的になり過ぎると元々欠点を抱えていたキーン。
パラダイン夫人への想いが募るばかりに、白熱する弁護。
夫人を守るために容疑の疑いを逸らす作戦が、思わぬ悲劇を招く…。

強い想いというのはどんなものでも厄介なもの。
想いの行き違いが物事への複雑に絡みつき、正しく前へと進む足をも絡みとる…そして行く路を惑わせる。
それが悲しくもあり、とても惨めに感じた。

判事の妻が終盤に発する「人生そのものが罰では?」って言葉がなんか響きましたね。
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