ケンタウロス

ルル・オン・ザ・ブリッジのケンタウロスのレビュー・感想・評価

ルル・オン・ザ・ブリッジ(1998年製作の映画)
4.0

スモークで脚本だった
ポールオースターが監督した作品
全然マークしてなかったんだけど
めちゃくちゃせつなくてよかった

意外と評価が低いけど、こういう掴み所ない感じの映画大好きだから好きだったなー
ーーーーーーーーーーーーーーー
音楽がジョンルーリー&
ラウンジリザーズっていうのもイカしてた。

ルーリードの偽物役で
ルーリードが出てんのがウケた。
エンドロールのキャストの所に
Not Lou Reed-Lou Reed
って書いてあって笑った。
ーーーーーーーーーーーーーーー
あの石が何だったのか
それを狙うウィレムデフォー達は一体何だったのか、謎は謎のままである。
ーーーーーーーーーーーーーーー
ラストシーンはなんとなく
12モンキーズを連想した。

個人的な想像だけどヴァンホーン博士(ウィレム・デフォー)は石を通してその人の人生をやり直させる能力かなんかを持っていて、博士との会話の中で正直な事を話していればイジー(ハーヴェイ・カイテル)はセリアと一緒に生きる人生も選べたのかなとか思った。ので夢オチ説は納得できない笑。セリア(ミラ・ソルヴィノ)の話を出さなかったのは彼女を守りたいからが故で、そこがまた切なく…。

●他の方の参考になったレビュー●

映画「パンドラの箱」(1929)の 巨匠パプスト監督は
ルイーズ・ブルックスを〈ファムファタル〉に仕立て「心の不思議」ではフロイト理論を解説している

フロイトによると〈夢〉は潜在的願望を充足させるもので、本人の創りだした自己表現(=映画)ということになる
この映画で観客は 危篤のサックス奏者の それを見せられた訳である


「パンドラの箱」の原作者 F・ヴェーデキントは ドイツ不条理劇の先駆者である
(フロイト以前に精神的洞察をしていた)
フロイトの方は 夢には無意識に基づいた統合性はあり 一つの物語として連結している、と言ってる