ルー

不都合な真実のルーのレビュー・感想・評価

不都合な真実(2006年製作の映画)
4.0
アル・ゴアさんプレゼン上手いな……細かい数字を出しつつ視覚的に分かりやすいスライドを使って、正直彼のプレゼンに呑まれて批判的思考を忘れてしまう瞬間がある。誇大表現があるっていう話は難しいな。そんなことより重要な話だとも言えるし、それは結果論とも言えるし。けど、これによって人々が地球温暖化を話題にするようになったことには、大きな意味があるような気もする。

でも地球温暖化に関しては、個人的にはこう考える。私は人間も地球の歴史の一部であり、たとえ地球や他の生物に負の影響を及ぼしたとしても人間を悪だと思わないが(というか人間が悪いかどうかとかはどうでもよい)、事実として地球が暖まっていて、それが我々の生存あるいは''豊かな''生活に不都合なのであれば、''賢い''我々人間は対処すべきだ。だからこういった啓発には好意的な感情を覚える。

大学時代にアフリカをフィールドにしている地理学者の講義を受けていたけど、彼もキリマンジャロの氷河の減少を取り上げていた。1990年代に初めて訪れた時と、現在の写真を並べながら。そして、私自身もキリマンジャロに登った経験があるが、5,895mの標高を誇りながら、氷河は本当に山頂付近に少し残っているだけであることに驚いた経験がある。
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