ゴン吉

アイ・アム・レジェンドのゴン吉のレビュー・感想・評価

アイ・アム・レジェンド(2007年製作の映画)
4.2
リチャード・マシスンのSF小説「地球最後の男」を、ウィル・スミス主演で映画化したSFパンデミックサバイバル作品。
アリシー・ブラガがヒロインを演じ、チャーリー・ターハンとウィロー・スミスが子供を演じる。

はしかウィルスを遺伝子操作してがん治療薬が開発される。
しかしその副作用により、人間は狂犬病のように理性を失ない、凶暴化したダークシーカーとなってしまう。
感染が広がり、人類存亡の危機となる。
研究者のネビル博士(ウィル・スミス)は、ニューヨークにただ一人とどまり治療薬の血清の開発を続け、感染者の女性を捕らえて人体実験を行うが上手くいかない。
ネビルは、愛犬のシェパード・サムとともに孤独な生活を続けていたが、他の生存者の存在を信じて毎日無線でメッセージを送り続けていた。
しかしダークシーカーの罠にはまり愛犬サムも感染してしまう。
一人残され自暴自棄になったネビルに、感染者の集団が襲いかかる。
絶体絶命に陥った時、間一髪で子連れの女性(アリシー・ブラガ)に助けられる。
果たして3人は無事生き延びることができるのか? 

ウィル・スミスが孤独な科学者を好演しており、ハラハラドキドキしながら楽しめた。
主人公の娘を演じるウィロー・スミスはウィル・スミスの実の愛娘なので要チェックです。
ニューヨークで唯一の未感染者となった主人公の孤独が描かれており、人が生きていくには、相棒や仲間の重要性も訴えています。
クライマックスが強引に展開すると思ったら、別バージョンのエンディングもあり、そちらの方が作品に重みが感じられます。
また上映版では辻褄が合わなかったシーンも、別バージョンでは、それらが伏線となり、終盤に上手く回収されています。
ぜひ2つのバージョンを見比べて欲しいです。
別バージョンでは感染者への偏見も描かれており、パンデミックが起きた時には是非観てほしいです。 
奇しくも本作品の舞台である2021年は、現実でもコロナウィルスの世界的感染が起きた年でもあり感慨深い。
「2021年 彼は伝説となった 闇を光で照らそう!」  

2023.8 テレ東で鑑賞(午後ロード・吹替:アンゼたかし 訳)
2021.4 テレ東で鑑賞(午後ロード・吹替)+ 別バージョン
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