ロビン

コックと泥棒、その妻と愛人のロビンのレビュー・感想・評価

4.2
ピーター・グリーナウェイ作品初鑑賞。
想像以上の衝撃作。
身ぐるみ剥がされ糞を全身に塗りたくられて小便かけられるという強烈なシーンから始まる。。

しかしながら、絵画のような舞台の独特な世界観が美しい。
時代も設定もなんだか不思議な耽美世界。
でもストーリーはエグいし、最後まで下品さ極まりなくてイカれ具合も半端ないエログロ映画。
人によっては不快指数かなり高めで万人にオススメできないけれど、歌舞伎やオペラみたいな様式美に思えて逆に高貴さが感じられる稀有な作品。

それと当時ヘレン・ミレン44歳の体当たり演技がとにかく凄い!
トイレの白、調理場の緑、食堂の赤、駐車場の青、このセットを行き来する度にヘレン・ミレン扮するジョージーナの衣装が変化していくのも見所。
そしてこの衣装がジャン・ポールゴルチェの古典チックだがアバンギャルド感あふれる衣装で30年経った今見ても素晴らしい。

またアルバート役を演じるマイケル・ガンボンが史上最低最悪なキャラクターを熱演。
大っ嫌いになること間違いない。
とにかく下品で観るに耐えない罵詈雑言&パワハラ&セクハラのラッシュ。
こんなクソ野郎はなかなかお目にかかれない。

【ネタバレ】
  ↓










アルバートに殺されたマイケルの丸焼きをアルバートに食わせるシーンは圧巻。
そしてマイケルの丸焼きが北京ダックのようで個人的にはけっこう美味そうに見えた。。
ロビン

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