コーカサス

何という行き方!のコーカサスのレビュー・感想・評価

何という行き方!(1964年製作の映画)
3.7
「愛こそすべて!お金なんて大嫌い」…のはずなのに、ルイザ (マクレーン) と結婚する男たちは何故か皆大金持ちになり、最期は死んでしまう。

シャーリー・マクレーンのキュートな魅力と、彼女の結婚相手となる5人の豪華な男たちのスマートなエスコートが楽しいコメディ作品だ。

ディーン・マーティン、ポール・ニューマン、ロバート・ミッチャム、ディック・ヴァン・ダイク、ジーン・ケリーといった名だたる俳優たちとのそれぞれの新婚生活を描いた無声映画・フランス映画・ハリウッド・ミュージカル仕立てのミニドラマが実に可愛らしく、中でも『錨を上げて』を思わせるケリーとマクレーンの踊りのひとコマは映画ファンならニヤリとさせられるだろう。

監督は『ナバロンの要塞』や『恐怖の岬』また数多くのチャールズ・ブロンソンとのタッグで知られるJ・リー・トンプソンと知り、少し意外な気もしたが、脚本が『踊る大紐育』『雨に唄えば』『バント・ワゴン』のベティ・カムデンとアドルフ・グリーンが担当していることで納得、ミュージカル色の強い洒落た娯楽作として見事に仕上がっている。

とても贅沢なこの“隠れた名作”は、劇中で描かれる60年代のハリウッド映画のパロディ「LUSH BUDGETT (金に糸目なし)」そのもの!

19 2021