カタパルトスープレックス

何という行き方!のカタパルトスープレックスのレビュー・感想・評価

何という行き方!(1964年製作の映画)
4.5
ピンクのシャーリー・マクレーンが素敵すぎる作品です😍

結婚する男は全て仕事で成功!そして、死ぬ!😂
遺産ばかり残ってしまう。

アゲマンなのか、サゲマンなのか、よくわからないルイーザ(シャーリー・マクレーン)です。シャーリー・マクレーンのハマり役。陽気で不幸な女。ヘンリー・デイヴィッド・ソロー作『ウォールデン 森の生活』のような生活を送りたいだけなのに。お金なんていらないのに。質素な男を選んで結婚すると、その男は成功してしまう。そして、力尽きて死んでしまう。私って呪われてるの!?

とにかくキャストが豪華です。最初の旦那が『チキ・チキ・バン・バン』や『メリー・ポピンズ』で有名なディック・ヴァン・ダイク。次の旦那が泣く子も黙るポール・ニューマン。三番目が『帰らざる河』のロバート・ミッチャム。そして、最後がスーパースターのジーン・ケリー!!!!すごすぎるだろ!これだけの豪華キャストで利益が出たのか心配になります(ちゃんと儲かったらしいです)。

それぞれ、結婚をすると幸せな生活がしばらく続きます。その様子を昔の映画風に再現してくれるのがいい。最初がサイレント映画。次がポール・ニューマンとフランスの前衛ロマンス。三番目がハリウッド風。そして、最後がジーン・ケリーと一緒にMGMミュージカル風。

そして、訳のわからないガジェットが登場するのも楽しい。ディック・ヴァン・ダイクが操る怪しげなコンピューター。ポール・ニューマンのお絵かきロボット。ああ、バカバカしい!それがいい!

本作の監督はJ・リー・トンプソンです。80年代にチャールズ・ブロンソンとたくさん映画をとった人。あと、『恐怖の岬(ケープ・フィア)』が有名ですね。あまり、ロマンティック・コメディーのイメージではない。それなのにこんなに楽しいロマンティック・コメディーを作ってしまった。この路線を続ければ良かったのに。なぜブロンソン?!😂

最初はマリリン・モンローが主役の予定だったらしいのですが、自殺してしまったために流れてしまいました。そう言えば前年に公開された『あなただけ今晩は』(1963年)もマリリン・モンローを主演で考えていたんですよね。やっぱり、マリリン・モンローは優秀なコメディエンヌだったし、シャーリー・マクレーンはそれに匹敵するコメディエンヌだったということですね。