ナマラマナ

リトル・ヴォイスのナマラマナのレビュー・感想・評価

リトル・ヴォイス(1998年製作の映画)
2.0
ヒロインの名前はLV(エルヴィ)=LITTLE VOICEの略。彼女は大好きな父親の死後、遺品でもある50、60年代のレコードばかり聞いてひきこもりに。
そんな内気で引っ込み思案な彼女は魔法の声を持っていた。
なんと彼女はものまねの女王だったのだ!
でもね・・・これ、その年代の曲がわかる人じゃないとわからないと思う。
私もミュージカルが好きだから、あーーこの曲聞いたことある!程度でした。
ジュディ・ガーランド、マレーネ・ディートリッヒ、マリリン・モンローくらいしか私はわかりませんでした。
だいたい、この映画はLV役のジェーン・ホロックスがいないと成り立たない映画です。元はやはり彼女が主役をしたミュージカルだしね。
それにしても、時々、あれ?やっぱり30代?と思わせる時がチラっとあるけど、ほんとティーンエージャーにみえる人なんですよねぇ。
たまたま彼女が歌う声をきいて、田舎のプロモーターが一攫千金を狙おうと彼女をデビューさせようと目論むんだけど、本人には野心もなにもないしね。
うまく亡くなったお父さんのために・・・と説き伏せて1度だけという約束で舞台に立つLV。そのたった1度だけの舞台はすごくおもしろかったですよぉー。まるで別人で。
ここで・・・LVが気持ちよかったぁ!とかなればよかったけど、彼女は心を病んでもいるし。
同時進行として、これまた内気な鳩が大好きな青年(ユアン・マクレガー)がLVに一目ぼれしちゃって、LVに接近します。
鳩は自由の象徴でもあり、ラストで母親への気持ちを爆発させたLVはやっと心が解放されたのかなー?とか感じました。
それにしてもLVの母親マリー(ブレンダ・ブレシン)が毒々しい母親なんだけど、演技がすごいなーって関心しちゃったよ(*´艸`*)
もっとミュージカルっぽいと思って観たので、そこはがっかりだったです。終わり方もできれば、よかったぁ~ってなるHappy Endだったらよかったのに。いやある意味HappyEndなんだけどねぇ・・・。
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