なちゅん

リトル・ヴォイスのなちゅんのレビュー・感想・評価

リトル・ヴォイス(1998年製作の映画)
4.6
ああ、大好きだ。
ジェーン・ホロックスが可愛いし、LVが可愛い。
この映画、本当に好き。

LVは生きがいを音楽に見出していた。パパとの繋がりは誰かに邪魔されるものでも、ましてや誰かに搾取されるものでもない。彼女のその類稀な歌声は、パパと彼女のためだけのもの。
近づきすぎず、ほんのりとやわらかく愛したビリーがまた可愛い。
LVが悲しみを受け入れたり乗り越えたりするには、母親があまりにも彼女に過激すぎた。あまりにも無頓着で、あまりにも無理解すぎた。
LVにイラついたって感想が多かったけど、最後まで変わらない下品で粗野な母親の態度の方がよっぽどイラつく。火事の後母親がやったことのえげつなさときたら。LVに寄り添おうとしたサーディの姿すら切ない。

これはあくまで余談だけども、内気で儚げなLVを演じるジェーン・ホロックスが、表舞台を去った大好きな憧れの人に似ていて(彼がジェーンに似ているとも言う?)、彼のあどけない歌声やひかえめな態度が思い出されて苦しくもなった。

ジェーンの歌声も表情も全部素敵。大好き。
なちゅん

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