KOUSAKA

恋の秋のKOUSAKAのネタバレレビュー・内容・結末

恋の秋(1998年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

面白かった~。これはもはやコメディ?😆

このプロットは、いい年した中年の男女が演じるからこそ、悲哀とユーモアが滲み出てくる。本当にお見事‼️ロメール、さすがです‼️

マガリの息子レオの恋人ロジーヌ、めちゃくちゃ感じ良さそうな子やなーと思ったら、高校の哲学の先生とまだ関係続いとるやないか!衝撃!

しかも「友達としてなら良いよ」みたいに完全に年上のオッサンをコントロールしてる!恐ろしい!しかもレオはつなぎだとか、むしろレオのお母さんのマガリの方が好きだとか、爆弾発言の連発😆

レオから「悪趣味だよ」って言われたら「私と先生がまだ続いてれば悪趣味だけど、これがまだ続いてない証拠」ってシレッと言い返す。そしてレオのほっぺにチュッてしたあと「でしょ?」で、レオ撃沈。レオ、ニンマリしてるし。あかんわ、こいつは😅

新聞広告で出会うことになった老紳士ジェラルドに、イザベルが自分の身分(全権大使って!😆)を明かしたあと、困惑しているジェラルドが「マガリの写真見る?」って言われたら、老眼鏡を胸ポケットからシレっと取り出すシーンは笑ったな~🤣そこは見るんかい!って突っ込んだ。

しかもその後に、イザベルが「今は夫と反対のタイプに危険を感じるの、似た人よりも」って、変に思わせぶりなことを言うもんやから、ジェラルドも意気込んで「僕は危険?」って、ちょい悪オヤジのモード全開で切り返したら、あっさり「危険は感じないわ」って😆

その時のジェラルドの「あれ?期待してた答えとちゃうやん」っていう感じのビミョーな表情と絶妙な間は(可哀そうやけど)この作品最大の爆笑ポイントやと思いました😆ちょい悪オヤジぶりをキメようとして思いっきり空振った男の悲哀がこもった名演技、是非注目して欲しいです‼️その直後に、精一杯強がって何とかひねり出した「その女性(マガリ)に、君以上の魅力を感じるかな?」というセリフの可笑しみも全部込みで、たっぷり味わってほしいです。

で、実際にイザベルの娘の結婚式で、マガリと偶然出会ったような演技をするわけですが、すでにイザベルとロープレ済みなので😆会話もスムーズ。

とはいえ、いろいろ二転三転しながら、終盤でジェラルドが戻ってきた時のマガリの嬉しそうにはにかむ表情がキュート過ぎました☺️「2人ともここに戻った」と笑い合うシーンが自然すぎてとても演技とは思えないくらい。

その前に、先にジェラルドが帰った時に、イザベルに「一緒に行かないの?」って聞かれた時に「今夜の私は魅力的じゃないから」って答えたマガリも可愛すぎた☺️アラフォー女子のマガリが「恋する乙女」になった瞬間‼️ロメール監督、天才‼️

音楽とともにみんなが楽しそうに踊るオプティミスティックなラストシーンも、四季物語の完結にふさわしい心地良さで、本当に最高でした‼️
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