MegmiTanak

ある結婚の風景のMegmiTanakのレビュー・感想・評価

ある結婚の風景(1974年製作の映画)
3.7
リヨン ・リュミエール映画祭にて。

一度でも結婚したことのある人には必ず分かるはず、夫婦という名の一生交わらない他人感。実際は崩壊しているにもかかわらず、それを他人の前ではもちろん、自分たち自身でも取り繕う妙な共犯感。解決できない大きな溝が浮き彫りになったときの絶望感。
夫婦なんてこんなもん。幸せいっぱいな結婚の風景なんて、幻想や理想に過ぎないのです。

それでも私が結婚を「悪いものではない」と断言したいのは、ふたりが築いてきた「絆」は本物で、心から愛おしいものだから。何物にも代えがたい。このことをベルイマンはこの映画のラストで改めて気付かせてくれた。