ある結婚の風景の作品情報・感想・評価 - 3ページ目

ある結婚の風景1974年製作の映画)

SCENER UR ETT AKTENSKAP

上映日:1981年03月07日

製作国:

上映時間:293分

ジャンル:

3.9

「ある結婚の風景」に投稿された感想・評価

世界的巨匠イングリッド・ベルイマン監督のテレビシリーズでの作品です。
ある幸せに見える夫婦の物語ですが、内情はお互いの本音を圧し殺して生活しておりました。(無論、夫婦とはそういうものだと個人的には思いますが…)
本作では夫婦間でそれを言ってはお仕舞いだよという本音が炸裂してる部分が興味深いですね。普通の夫婦では言わないだろうという本音を実際に口に出すのですから目が離せません。私なら後の妻の怒りを想像すると怖くて言えませんが(笑)
とにかく実際の夫婦生活からも違和感のないストーリー展開でした。しかし…、ラスト近くの離婚しても逢ってる二人には多少なりとも釈然としないものがあり減点材料でしたね。
ベルイマン監督の「愛憎」の研究を堪能しました。この洞察力はさすがとしか言いようがない。役者もすげ〜〜
otom

otomの感想・評価

5.0
作中の終盤に至っても尚、互いを理解しきれていないのに離れられないと云うこの微妙な距離感。一般的には腐れ縁とでも言うのだろうけれども、この人達のそもそもの始めから終わりまで何故くっ付いているのか首をかしげたくなる。ものの、そこには人知を超えた何ものかがある訳で、「人生には確かなものはなく、ただ運命を受け入れるしかない」とな。傑作。
ZAC

ZACの感想・評価

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長い、けどあまり長さを感じない

それにしても情緒不安定すぎる、結婚ってどこもこんな感じなのかな
もなみ

もなみの感想・評価

4.0
短いバージョンのだったけど、内容が濃くて 観終わるのに2日かかった。

最初の2つのシーン以外は ほぼ夫婦だけの会話劇で、人生に関する至言の連続。
胸に刺さった。

片方が良いこと言ってるのに 相手が寝ていたり アクビしてたり、お互いに すれ違っているシーンは、夫婦あるあるだろう。

理屈っぽい話題が相手には受け入れられずに感情論にすりかわったり、一般論を言ってみたとしても、説教じみていると反発されたり。

夫婦の会話は大切だと言うけど、ほんと、難しすぎる。

言いたいことは山ほどあるけど 大事な人と、ただ一緒にいる時間を大切にせねば、と強く思った。

リヴ・ウルマンの演技最高。

蛇足だが、70年代のスウェーデンが舞台だけど、食事や住宅や景色も、じっと見入ってしまった。

主人公達が老い、乗ってる車が 車種もファミリー向けのワゴンでなくなり、しかも ぼろぼろになっているのもリアリティーがあった。

当時 世界的にウーマンリブの運動があったり、スウェーデンをとってみれば 高福祉政策やそれに付随した税金の高さ、女性が職業を持って自立していることなど、社会制度がいろいろ取りあげられ、離婚率の高いことすらも 先進国の証のように持ち上げられていたけれど、やっぱり離婚すると経済的にきつくなるのも、はっきり描かれていた。

夫が、老いや人生に関してペシミスティックで不器用で、最初の ほころびのきっかけの浮気も、夫の側に、家族を背負う義務や社会生活に対する逃げがあったように見えたけど、あるがままの感情を大事にしている感じはあった。

妻は職業柄 淡々と業務を遂行するのが得意で やや勘の鈍いところがあり、それが生きる姿勢としては、強みになっていたように思う。
子供の頃から自分を殺して人の顔色をうかがいながら優等生を演じてきたけれど、せっかくの元夫婦の再会の時に あけすけな会話をして 元夫にゲンナリされたり、良い奥さんだったけれど、何かちぐはぐ。自分でも気付かない不安があって、夜 うなされてしまったりもする。

こんな作り込まれた人物造形も とても興味深かった。
5時間も…と、うんざりしていたが
今の自分に必要な時間だった
じわじわ良さを感じる映画

愛する人を渡したくなくて殺したくなる気持ち、愛する人に捨てられて絶望で死にたくなる気持ち…体感した気分。

穏やかな愛が破壊を生み、
情熱的な愛も破壊へ進む

ちょうどいい愛の距離は…
互いにパートナーが居る状態なのかもしれない?
McQ

McQの感想・評価

4.0
ある夫婦のプライベートを5時間かけて覗き見る。

6部構成で描かれる、ほぼ全編夫婦2人の会話劇。。

凄いと思うのはこの夫婦には2人の娘がいて一緒に暮らしているはずなのに、劇中一切登場致しません!
何という徹底ぶりでしょうか、、

そして夫婦2人の会話だけで5時間持つのだろうか、、

それを持たせてしまうのがベルイマンであります。
(持たない人も多いと思う、、)

流石に休憩挟んだり、日を跨ぎながらの鑑賞ではありますが、第3部でスイッチが入ります。

そこからは釘付け、、
グイグイ引き込まれてしまいます。

妻役リヴウルマン、夫役のエルランドヨセフソンの演技が本当に素晴らしく、リアル。
とにかくリアル、、

映画的に綺麗に描こうという概念は一切ありません。

元々ドラマ用で制作された作品でありまして、スウェーデンでの放送時の視聴率は70%、そしてその後離婚率が急増したという問題作。

結婚を不安にさせるし、夫婦一緒に観てはマズい作品かもしれません。
でも素晴らしい。
傑作です。

とはいえ誰が観ても楽しめる作品ではないのも明らか、、(^^;

5時間もあった。
ずっと会話。
こんなん絶対いやだな。
自分の弱さで人を振り回して傷つける男だった。
5時間版なんてとても無理だ。
日々同じような事やってるしね、所詮他人なのだから長く一緒にいたら嫌にもなるさ。
hanna227

hanna227の感想・評価

4.2
これはすごい。セリフ1つ1つが刺さる。
シェークスピアの真夏の夜の夢をおもいだした。
人間ってなんて滑稽なんでしょう!妖精がいうセリフ。
苦しんだり、耐えたり、その上に喜びがあったり、そんな繰り返し。
これは観劇。5時間全く飽きなかった。