ある結婚の風景の作品情報・感想・評価 - 7ページ目

ある結婚の風景1974年製作の映画)

SCENER UR ETT AKTENSKAP

上映日:1981年03月07日

製作国:

上映時間:293分

ジャンル:

3.9

「ある結婚の風景」に投稿された感想・評価

うまる

うまるの感想・評価

3.6
夫婦2人の会話劇を、基本クローズアップのみで、5時間。

要はひたすらに長い・・・

「壮年を過ぎた主人公が、ある日突然それまでの人生を否定される」というのは「野いちご」「冬の光」「秋のソナタ」とも共通しているプロットだが、ここでは結婚というテーマがそれに上乗せされる。

まあ、ウディ・アレンがベルイマンに傾倒していた理由は分かった。
エディ

エディの感想・評価

4.2
ベルイマンによる夫婦関係の終焉を描いた長編作。オリジナルのテレビ番は5時間超でめちゃくちゃ長いので3時間弱の劇場版が作られたが、今DVDで観れるのは90分のテレビ番組を並べたオリジナル版のみのようだ。
このドラマをきっかけにスウェーデンで離婚が急増し社会問題になったという問題作だが、ケンカシーンばかりでなくベルイマンらしい機微に富んでいるし、無駄がない構成なので長時間でも飽きなかった。
冒頭、雑誌が「素敵な夫婦特集」で取材に来るくらいに仲が良かったマリアンとユーハンは友人たちからも羨ましがられている結婚10年を迎え仲が良い夫婦で、実際、第2話まではケンカもしない仲が良い夫婦シーンが続く。しかし、記者が覗いた別室にはごみが散乱していたり、仲が良い割には夫婦微妙に会話がかみ合っていなかったり、意見がぶつかりそうになるとどっちかがにこやかに遠慮しているなどの伏線が感じられる。この辺は実際の夫婦にいかにもアリガチだ。
こんな素敵な夫婦は第3話のカミングアウトで突然急変する。伏線もなかったので唖然としてしまうが、その後も大人の対応で認め合って別居や離婚の相談を進めて行くので、自分にはできない対応だなと感心していたら。。。

昔、3時間弱の劇場版を観たときはもっと激しい応酬があった記憶があるが、テレビドラマ版は仲が良いところも十二分に時間を割いているので、二人の心境の変化が良く分かる。
それにしても、男女の感覚の違いによる会話の噛み合わなさなどを良くも表現しているなと恐れ入った。結婚している人なら身につまされるようなシーンばかりだろう。
ちょっとしたこと、ちょっと噛み合わない会話の積み重ねがとてつもなく大きくなっていって、ある時点で爆発して離婚に至る。そのサマを本当にうまく描いている。
ケンカ別れではなく、二人とも真の意味で大人になって再会しているので決して後味が悪い映画ではないし、この映画が離婚に踏み切る動機になるとは思わない。むしろ、マリアンの老いた母が言うように、誰にとってもそんなモノなのかもしれないから。
自分は「結婚には愛はない」のではなく、「愛は歳や立場で形が変わる」と思っているので、必ずしもベルイマンの主張には賛同できないけど、考えさせられるものが多いと思う。
あまりにも長いので何日かに分けて観るつもりだったが、一気に観きってしまうだけの完成度だった。
SatokoHori

SatokoHoriの感想・評価

3.5
もし韓国ドラマ見た後だったら同じ人間なのかと疑うほど事象に対して一歩引いた反応と、じわじわ変化する感情が、コミカルに逃げることなく描かれてる。オープニングとエンディングの説明的なアナウンスがドラマの枠となっててまたよい。そして後半のポニーテールとも言えない髪型が気になる。
293分のオリジナル版で観賞。
こんなの休日にしか観れねえよ!
しかし5時間弱という長尺にも関わらず、不思議と長さを感じさせない重厚な夫婦の一幕でした。
全6章に分けられた構成で、元々は6話分のテレビドラマ用に制作された作品なんだそう。

ベルイマン作品を象徴する時計のチクタク音。
ほぼ夫と妻の対話で描かれ、超長回しで映し出される名優二人の熱演。
まるで舞台劇を見ているような感覚に襲われ、そしてそれは次第に本物の夫婦の会話を覗き見ている感覚へと変化していきます。
特に第3章の展開は衝撃的すぎて、「まじかよ…!」と思わず声が漏れちゃいました。
夫のカミングアウトもさることながら、その妻の対応も物凄く意外。
これは国民性の違いなのか、愛ゆえになのか、それとも未婚者と既婚者の間にある大きな感覚の差異からなのか。
少なくとも日本なら十中八九、半狂乱の半殺し大騒動に発展することは間違いないでしょう…。
第5章は一番見応えがあってかなり面白かったです。生き生きしてるリヴウルマンが可愛らしかったし。

私はまだ未婚なのでそこまでピンとくる内容ではなかったけど、これは是非とも老若男女の既婚者目線から観た感想を聞いてみたいところです。
そしてこの作品を反面教師に、自分もいつか将来の結婚生活をがんばりたいですw
p

pの感想・評価

3.0
結婚して何の問題もなく過ごしてきたつもりだったが、それはお互いが自分が思っていることや心の中でもやもやしていることを話さずにきただけのことであった。お互いが本音をぶつけ出したとき、夫婦は愕然とする。あんなに分かり合えていると思っていたはずなのに…と。
「結婚」をテーマにこの映画は延々と夫婦の会話のやりとりが続く。この夫婦は、結婚することで相手のことをわかったつもりになっていた。何の問題もない夫婦を演じることで周りからは模範夫婦のように受け取られるが、お互いの夫婦の心の内は、全くお互いに理解されていなかった。結婚したからそれで幸せになるのかはお互いの努力と協力、理解、対話、さまざまな要素が必要である。たとえ、結婚という形をとらなくても誰かと一緒に関係を築いていくというのはとても大変なことである。この作品を見て、この映画の夫婦のように結婚してもお互いを理解できてない夫婦はたくさんいるのだろうし、結婚して子供が生まれたからそのために一緒にいるしかないという夫婦もいるだろう。「結婚」=「幸せ」のように世の中では捉えられている面もあるが、果たして本当にそうなのか、ということを考えさせてくれる作品。結婚したから必ず幸せになるとは限らない。自分が相手のことをどれだけ思いやれるか、また、二人で生活することが楽しいと思えるかが重要だと思う。

http://pqnology.blogspot.jp/2015/02/blog-post_15.html
miporinzou

miporinzouの感想・評価

3.8
2014年3月18日(42)
THE CINEMAにて録画視聴。

もともと50分6エピソードのドラマを劇場版に168分にまとめた…という長尺だったので、観るのを戸惑う。

夫婦ともにきちんとした職につき、不自由ない暮らし。
従順な妻と自信ありげな夫からのその後の変貌ぶり。
会話劇だけで展開されていくシンプルなんだけど、直球な1本。
よその家の夫婦の葛藤やらドロドロやらいろんなものを見せてくれる168分。

無間地獄かよ!って途中1回止めたわ!おんなじ相手とかよ!懲りへんな!って…。
前に読んだコラムによると人の心は光の速度の7倍で変化するらしいですよ。とかく手に負えないのが人の心。
日本人の話だったら、こんな展開になったかな?って思った。
もっとウェットになる気がする。

このドラマの放送当時、スウェーデンでは実際に離婚した夫婦が増えたらしいので夫婦関係に微妙な空気感のある夫婦は観るのを避けたほうが賢明かも。
会話で魅せる分カメラワークはシンプルで見やすかったです。愛なんざ所詮幻なのだろうか。
terooms

teroomsの感想・評価

4.0
この映画によって男女が永遠に分かち合うことはないのだということを知った。いくら言葉を重ねても所詮は戯言。
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