茶一郎

素晴らしき哉、人生!の茶一郎のレビュー・感想・評価

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)
4.3
『What a lovely life !!!!』

アメリカ人がクリスマスに必ず見る映画。最高の人生肯定ムービーであり、実は奇妙な物語の骨格さ後の多くの作品への影響を感じさせる。

公開当時は興行的に惨敗、監督フランク・キャプラの映画製作会社リバティ・ピクチャーズはパラマウントに吸収、フランク自身も作家的な自信を失い、今作「素晴らしき哉、人生!」によって一人の作家人生が終わりかけた。というのが今作の小噺にあたる。

とても不思議なストーリー。冒頭、観客の視点と重なる天使の視点が主人公の不遇な人生を振り返る。
大きな夢と志を持ちながら、小さな町の親切な建設組合で止まっているその人生に感情移入。
自殺を図ろうとする主人公。それを阻止する天使。自分が生まれてこなかった世界を見せられる様子は「バックトゥザフューチャー2」「ターミネーター」に明らかに影響。
ラストの着地点は人間関係の大切さを教えてくれる、これぞ映画史に残る人生肯定ムービー。



『午前10時の映画祭』をご存知でしょうか。全国のシネコンでデジタルリマスターされた名作を見ることができる素晴らしい企画。しばしば自宅で昔の映画を見ている時、集中できずにスマホをいじってしまうことがある。そんな時はぜひ劇場に。
今作の『THE END』と同時に拍手が起こった。素晴らしい映画体験をぜひ劇場で!
(周りがおじいちゃん、おばあちゃんばかりでやや浮いてしまう問題)