Mrsフロイ

素晴らしき哉、人生!のMrsフロイのレビュー・感想・評価

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)
3.3
クリスマス映画として名高いフランク・キャプラ監督の作品。英国のディケンズの小説「クリスマ・スキャロル」からの着想と思われる天使が登場。
人生に絶望し自殺を試みる主人公ジェームス・スチュワートに、別の人生を垣間見せる。

主人公の職業が住宅ローン業者でクリスマス・キャロルのスクルージの爺様も金貸し。確かニコラス・ケイジの「天使のくれた時間」もクリスマスイブにもう一つの人生を見せられる主人公の職業は、大手金融会社のビジネスマン。

共通するのはお金と愛情というテーマなのか。

1954年(制作1946年)の日本公開時には、映画好きな我が家の話題にはこの作品は上らなかったと記憶する。
フランク・キャプラ監督の作品を観ていないことに今更気が付いた。

ジェームス・スチュアートは、同じ年に公開の「グレンミラー物語」を観に行った記憶がある。今では名作との誉高い本作だが、公開当時は「グレンミラー物語」の方が日本人には受け入れられたのではと思うが、どんなもんだろう・・
終戦後未だ10年未満の当時、対日戦勝記念日を祝う米国の映画はデリケートなものがあったのではと勝手に推測すると同時に、懐かしさもこみ上げる。
Mrsフロイ

Mrsフロイ