最高の映画。
よい人生とは何なのか。
幸福とは?
様々な価値観が乱立する現代において、この映画を見れば、「原点」に立ち返ることができる。
ー何のために生きるのか?
「難しいこと聞くな、お前は・・・何と言うかな、あー生まれてきてよかった。そう思うことが何べんかあるだろう。人間そのために生きてんじゃねえのかな」
(『男はつらいよ』寅さん)
これも一つの真理だが、本作では別の角度から真理を提示する。
それは、「誰かのため」ということだ。
自分はダメな人間だ、と思うことが誰だってあると思う。ジョージのように自殺という考えがチラつく時もある。
でも、ちょっと待って。
そんな自分でも、今まで生きてきて誰かの役に立てたことが、きっとあったはず。ありがとう、と言われたことがあったはず。
そしてこの先、生きていれば、また誰かの笑顔を作れるかもしれない。
今はダメでも。
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私も鬱病を発症し、病院通いをしていた時期がある。あの時は、薬やカウンセリングで確かに快方に向かっている時ではあったが、この映画を見て、決定的にマインドが変わったことを覚えている。
そうだ、誰かが私の助けを待っているかもしれない。私がいなかったから、困る人がいるかも、、。
今はダメでも、その時のためにどうにか生きていこう。
そう思えるようになった。
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最近、また悩むことがあり、久しぶりにまた見ましたので、改めてレビューさせてもらいます。そして、自分の思いを再確認しました。
この映画は、今も私の人生の一つの支え。
とってもパーソナルな映画。
It’s a wonderful life!
人生は素晴らしい!
公開:1946年(米)
監督:フランク・キャプラ
出演:ジェームズ・ステュアート、ドナ・リード
個人メモ:⭐︎5→マイ殿堂入り映画