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素晴らしき哉、人生!のninaのレビュー・感想・評価

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)
4.5
『君は本当に素晴らしい人生を送った。
捨てるのはもったいないよ。』

あぁもう。いい。細やかな伏線。鮮やかな回収。
嫌味がない。こんな見事なハッピーエンドを描きながら全く嫌味がない。

最近の映画はストーリーが複雑で、伏線も遠回しが多くて、その全てを透明に見通すことができない。もどかしさが多すぎる。(そこが魅力でもあったりするけど。)
初めて1940年代の作品を見たら、こんなに素直にストレートにハッピーエンドを描いてたのかって、ただただびっくりした。

私も昔、自分なんて生まれてこなかったら、自分の存在を世界から消してしまえたらって思ったことがあった。
その時に出会いたかった作品。

『一人の命は大勢の人生に影響してるんだ。一人いないだけで世界は一変するんだよ。君は本当に素晴らしい人生を送った。
捨てるのはもったいないよ。』
こんなセリフを言ってくれる親友に出会えいたい人生だった。
でも、まだ人生の半分も生きてないからこれから出会えるかもしれないなぁ。

ほんと、素晴らしき哉、人生!!!
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