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素晴らしき哉、人生!のOBのレビュー・感想・評価

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)
4.6
全く色褪せることのない不朽の名作。

人は誰しも、日々の生活で、辛いことや悲しいこと、苦しいことに対して、その境遇を嘆いたり、憎んだり、逃げ出したくなったりしている。

しかし、その様な人生/生活もいざ無くなってしまうと、そのかけがえのなさを痛感するもの。

また、多くの人は夢や希望を持っているが、自分なんかでは、とか、出来そうもない、などと理由を並べて、目の前にある゛妥協゛で折り合いを付けている。

しかし、私達は、意識するしないに関わらず様々な人々に影響を与え/与えられて生きている。その集合体が地域であり社会、果ては世界の仕組みを形作っている。

だから人一人だからといってその存在を軽んじるべきではないし、小さな行いでも正しいと信じて、妥協せず続けていれば、必ずそれは好連鎖を生み、最後には夢や希望となって返ってくる。

私はこの作品から、このようなメッセージを受け取りました。

若きジェームズ・スチュアートがこのテーマの体現者として好演。

まさしく人生の心理を突いた映画であり、何度でも(特に辛いときに)観るべき作品。

この映画に会えて良かった。
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