みあせぶ

素晴らしき哉、人生!のみあせぶのレビュー・感想・評価

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)
5.0
" It's a wonderful life! "


こんな素敵な映画をありがとう👼
生涯ベスト入り!!!!!
白黒映画で言ったらダントツで好きですね。

はじめに、まだ今作を観てない方へ
絶対にあらすじ見ないで下さい!アマプラもフィルマークスのあらすじもかなりネタバレしています。観たら予想出来てしまうので何としても避けてください。
初鑑賞は特別なひとときなので、お節介ですが忠告させて頂きました。気をつけてください…

本編ですが、ジョージという男が自殺しようとしている所を、天使が助けようとするところからスタートします。
どうしてそうなってしまったのか?どうやって助けるのか?という所に言及している方もいらっしゃいますが、私はそれすらもうネタバレだと思うのでここでは割愛させていただきます。

ジョージは犠牲を厭わない、心優しい青年です。そんな青年がなぜ自殺を図ろうとするのかをかなりの時間を使って細かく描いているので、最後の数十分で咽び泣きました。若者の自殺者が多いこの日本でも、観る人が増えるといいなと思っています。私もこれから辛い出来事にぶち当たったらこの映画を観ることにします。

天使も“2級”という見習い天使なので、完全にパーフェクトとは言えない感じがあのクライマックスを創り出したんだと思います。普通の人(天使)だったら思いつかないような、斬新な方法で自殺を止めようと試みる2級天使クラレンス。彼の陽気な性格も好きです。

「1人の人生が他の人の人生にも多大なる影響を及ぼしている」というメッセージも込められていて、自己肯定感が低めの方は絶対に観てほしいです。「自分に生きてる価値なんてあるのか…?」なんて簡単に言わないで。視点を変えれば、きっと幸せはそこにある。

クライマックスの雪の演出やズズの花びらなど、小道具や状況そのものの使い方が上手い。泣いちゃうよね。

これ観たとき誕生日だったんですけど、私はなんて素晴らしい選択をしたんだろう…!と自分自身を褒めまくりました。生きててよかったって思えるし、すごく自分の人生に感謝して前を向いて歩こうという気持ちになれました。今年も1年、いい映画に出会えそうな予感。
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