まこぞう

二人で歩いた幾春秋のまこぞうのレビュー・感想・評価

二人で歩いた幾春秋(1962年製作の映画)
4.0
まだ終わらないでもう少し続いて欲しいと思ってしまった傑作。
育ってしまうとまるで自分一人で育ってきたかのように振る舞う子供のことを愚痴る親の姿は『6才のボクが〜』に描かれていたそれと同じで面白かった。
自分の職を恥じる佐田啓二の気持ちが痛かった。職業に貴賎はないといえども今も昔も世間はそうは思わない。
久我美子にラブレターのことをからかわれ照れる佐田啓二が最高。
息子に「なりはいいから」と入学式への参加を急かされる佐田啓二&高峰秀子の姿に涙。
息子に説教しようと思っても目の前にしたら出来ず菅井きんの息子の話をする佐田啓二にも涙。
久我美子と倍賞千恵子のパートが短いのは上映時間との関係?そこだけが気になった。
花火や、火事の爆発のスペクタクルもあって大作らしかった。
観た後になんだかわからないけど頑張ろうという気になる最高の映画。万一、子供を持つ日が来たら絶対に観直したい。
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