三郎丸

野良犬の三郎丸のレビュー・感想・評価

野良犬(1949年製作の映画)
3.0
【さすがに古過ぎ…!】

第二次世界大戦終戦からわずか四年の黒澤映画…基本的に色々と粗い!

【若手刑事とベテラン刑事】
のコンビ。
今では数々のドラマ(相棒等々)では当たり前の設定ですが、元祖なんじゃないでしょうか?

お話は、
新人刑事(三船敏郎)が路線バス内で、雑に上着に入れていた拳銃が盗まれるきっかけの話からストーリーが発展していきます…

お話より、戦後の日本がいかに雑然とした世の中であったか…
【日々を生きるために犯罪を犯す】
どこか暗い戦後の背景があるように感じます。

作品中盤でプロ野球試合(後楽園球場)での試合シーンがありますが、背番号16の川上哲治氏が現役バリバリで出場しています。(若い人絶対!わからない…)

【三船敏郎】
世界のミフネもまだ若い!
うつむき加減と横顔が外国人。
エネルギッシュに若い刑事を演じていますが、いかんせん作品が古過ぎて…
【志村喬】
和製モーガン・フリーマン
役柄から、黒澤監督に愛されているのをひしひしと感じます。
三船敏郎の刑事が荒っぽいが故に自然体の演技が余計に引き立ちます。

名作か否か…という些細なお話ではなく、戦後の日本を映す貴重資料を観ているような不思議な感覚で観賞させて貰いました。
ちょっと、個人的には人にオススメはしません。黒澤作品がどうしても好き!っていう人くらいにはオススメでは…?

【個人的ツボポイント!】
ラインダンサーの不可思議ダンス!
ガニ股になってステップして、終始妙にダンスがぎこちない。
思いつきでやってるんじゃレベルの変なダンス。
三郎丸

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