野良犬の作品情報・感想・評価

「野良犬」に投稿された感想・評価

ろ

ろの感想・評価

5.0

「僕はこう思うんだ。世の中は悪い。しかし何もかも世の中のせいにして悪いことするやつはもっと悪い。」

恐ろしく暑い夏の日に、拳銃を盗られた。
そして起こった強盗事件。
使われたのは自分のピストルだった。
自責の念に駆られる新人刑事・村上は、ベテラン刑事・佐藤とともに捜査を進めていく。


「僕が出張に行く前、このトマトはまだ青かった。それがこんなに赤くなった。それなのに妻はもういない。」
拳銃はついに人を殺した。
庭先の砂利に、グシャリと潰れた赤色が滲んでいる。
盗まれた拳銃に、弾はあと5発残っている。


灼熱の野球場から上がる歓声、向ける拳銃。
幼なじみの踊り子は買ってもらった白いドレスでくるくると回りながら笑っている。
雨が降る、雷が鳴る。
犯人の靴音は電話BOXまで届かない。


村上は駅の待合室に急行する。
「慌てるな、どれが遊佐だろう」
新聞を読むあいつか、それともサングラスのあいつか。
麻の白いスーツ・・・そうだ、あいつは雨の中ここまで走ったはずだ。泥だらけの靴、泥だらけの靴・・・。


生い茂る雑草を掻き分けた、ピアノを練習する音が聴こえた。
撃たれた左手から滴る血は白い花を揺らした。

「今日も眠れない。雨の音の中から、あの捨猫の声が聞こえるような気がする。雨の中でまとわりついて来たあいつ。一思いに殺してやれと思って踏んづけたあの足の感じがまだ残っている。俺は弱虫だ。あのびしょ濡れの猫と同じだ。どうせ・・・」

小さな花が咲いている。
花を越えて空が見える。
子らが歌いながら歩いている。
あいつは泣いていた。
minnozzi

minnozziの感想・評価

3.1
皆んなが生きるために必死だった時代。戦地からやっと生きて帰ってもあるのは混乱と貧困の不条理。戦後四年で凄いもの作ったなぁ。でも古い作品なので音声の劣化が。必死に聞き取ろうとするけどそちらに意識がいってしまって。
よしこ

よしこの感想・評価

3.5
「年齢の差かなそれとも時代の差かな」

映画を歴史的に解釈して頭いいフリをするのはやっぱり好きじゃない。単純に楽しめよ!心動かされろよ!
Ginny

Ginnyの感想・評価

3.7
何言ってるか全然聞こえないんです…( ;∀;)

でも展開で引き込まれる良さはありました。
ただどうしてもお気に入りの黒澤映画の『悪い奴ほどよく眠る』『天国と地獄』に比べると物足りなさ(あと聞き取りにくさ……チーン)を感じてしまいました。

三船敏郎の線の細さが意外すぎて驚きました。晩年のものばかり見てきたものですから。

いいな、と思ったのは、映画のBGMが流れていると思ったら、映画のシーンの中に実際に演奏している人が出てくるところ。
『セッション』とか『バードマン』でも好きな演出です。
映画の中の世界への没入感を誘う感じがして好きです。

後は、遊佐の離れの家に行った際のカメラワークですね。
窓にカメラが移動したところ、遊佐の姉が窓を明け、中にいる志村喬演じる佐藤刑事との会話にそのまま自然とうつっていくところが素晴らしくて感激しました。

そして、村上刑事が遊佐を突き止めるシーン。村上がそれまで気持ちが急いてしまうことで失敗をしてきたことから落ち着いて落ち着いてとゆっくりと見定めるシーンはもう見てるこっちの心臓もバクバクもんでしたよ。

佐藤刑事(志村喬)と村上刑事(三船敏郎)が二人ゆっくりと顔を突き合わせて会話するシーンは味わい深い内容を話してますね。
善悪を綺麗すっぱり教え込む感じではなく逡巡…は違うかな?悩み、考え、葛藤する感じに好印象を抱きました。

慟哭が凄いですね。
ハルミも、遊佐も。
動機としてはしょうもないというか、それで道を踏み外さなかった村上が目の前にいるもんだから、小物に見えもするんですが、そうでない気も。その人達にはその人たちの周りが分かり得ない苦労苦しみがあってと同情しそうになるところに頭に思い浮かぶのは佐藤刑事のフラットな態度と言葉ですね。

映画を見て、感想を書くのが怖いよ。
人間の薄っぺらさがバレてしまう、暴かれてしまう、そんな映画をつくりますね黒澤監督は。
彼が映画の中で描くものは、リアリティがあり、人間性を抉りだします。
黒澤監督の素晴らしい映画手法もそりゃあたくさんあり映画を支えていますが、胸に残るこのよどんだもの、でも生きていく上で無視できないもの、目を背けたいけど、事実そこに存在するもの、そういうものを暴き出してしまうところも良さのひとつなんじゃないでしょうか。
『天国と地獄』のどうしようもない、謂れのない嫉妬とか『悪い奴ほどよく眠る』の救いのないエンドとか…。

今の日本も、だいぶ腐ってますよ。
みんな選挙行きましょうね。
にけ

にけの感想・評価

4.6
ファーストカットの犬が優しい顔以外は、完璧。
あきら

あきらの感想・評価

5.0
👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻
pokuta

pokutaの感想・評価

5.0
うーむ、久しぶりに観たがやはり傑作としか言いようがない。こういう映画を終戦4年めにして撮っていることろが凄い。志村喬が電話をして撃たれるシーンの緊迫感、何度観ても素晴しい。三船、志村、淡路恵子とみんな亡くなってしまった。日本映画の財産、必見!
サスペンスとしての見応えがある。
ラストの追跡シーンが素晴らしい。
うみ

うみの感想・評価

4.2
三船と志村のコンビだいすき


犯人の作った偽名、切ないなあ。

踊り子が 楽しいわ! って踊るシーン
志村が電話するシーン
三船の顔、志村の顔。。

さすが黒澤映画です。。
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