けーな

アイリスへの手紙のけーなのレビュー・感想・評価

アイリスへの手紙(1989年製作の映画)
3.8
大人の恋愛を物静かに描いている映画。昔観た時には理解できなかったが、今、観ると、心に響いてきて、静かに胸を打つ。

デ・ニーロが、不器用で真面目な男を巧みに演じている。しかも、デニーロ演じるスタンリーは、文盲。つまり、読み書きができないのだ。日本は、世界でも、識学率が非常に高い国であるため、文盲の人がいることを日常で感じることがほぼないが、アメリカでは、先進国なのにもかかわらず、読み書きのできない人が思いのほか存在している。そういった文盲の人が抱える苦労やジレンマをとても上手く描いていると思った。ジェーン・フォンダ演じるアイリスが、彼に文字を教えたことによって、スタンリーが夢を実現させる、その姿に地味に感動する。
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