デパルマ

セロ彈きのゴーシュのデパルマのレビュー・感想・評価

セロ彈きのゴーシュ(1982年製作の映画)
1.0
原作は読んでないけど、アニメにしか出来ない表現に取り組んでる様子があって、そういうシーンはそれなりに楽しいのだけれど、構成に締まりがないし絵もぐにゃぐにゃしてて低予算感丸出しで、出来の悪い自主制作映画のようであった。

それから、登場人物の行動が全く理解できないし、出てくる動物たちもまるで可愛くない。そんな中で淡々と進む暗い物語に、観客は早い段階で置いて行かれる。この映画は、可愛い動物たちとセロ弾きの少年の楽しい音楽劇であってほしかった。

高畑勲は、子供に向けた映画作りをする人だとばかり思っていたけれど、どうやらそうじゃなかったらしいことに気づいたわけです。いや、それどころか、このような退屈な映画を作った高畑勲には裏切られたような思いさえします。このままの印象では宮沢賢治に悪いので、積ん読主義やめて原作読もうと思います。
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