ガッツリ流れる交響曲と強い雨が降る田園風景から始まる冒頭は、なんとも言えない絶妙な違和感があって引き込まれる。
自分の中にわずかに残っている、原作を読んだ時のイメージとも本作はどこか違っているよう…
あたたかく優しい音楽漫画映画。
予想以上に音楽劇だった。ベートーヴェンの「田園」をふんだんに用いて、『太陽の王子 ホルスの大冒険』や『火垂るの墓』で高畑勲と仕事をしている間宮芳生が作曲。特に激しく…
このレビューはネタバレを含みます
動物との交流を通しての若者の成長物語。
やはり高畑勲は成長物語を描かせたら天才である。
「タネリはたしかにいちにち噛んでいたようだった」もそうだが、宮沢賢治にとって音楽とは解放のモチーフとして使われ…