初めての伊丹映画。
とても面白かった。
お葬式の中にみえる親戚や友人知人の関係性とかお付き合いとか日本ならではなんじゃないかな。
お葬式なんだけど所々描かれる賑やかな感じとかもリアルで共感できてしまうし、
その中にある子供と大人の温度感のちがいが(正座のシーンなんか特に)面白くて、
何よりすごい、と思ったのは、
葬儀中のお経を外まで聞こえるように流すスピーカーの、コードを辿るシーン。
ずーっと辿っていって何を写したいんだろう?と思いながら見ていたら、生音からスピーカー音にちゃんと変わっていったところ。
絶妙すぎる…。
俳優皆さんの演技も素晴らしくて、
ん、と思う違和感や思わず笑ってしまう部分もあったり。
そして最後のお母さんの言葉。
思わずグッときた。し、そのあとの千鶴子と侘助さんの夫婦姿もなんだか素敵に見えた。
今の時代に見てもまったく古臭くない、
むしろその古さ、お葬式を通して感じる文化みたいなものを楽しめて、
色褪せない作品てこういうことなんだと思った。
伊丹監督を知れてよかった。