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お葬式のaoringoのレビュー・感想・評価

お葬式(1984年製作の映画)
3.5
いま世界各地の映画祭などで伊丹作品が再評価されてるそうで日本映画専門チャンネルさんにて、デジリマされた伊丹十三ムービー祭り開催中!

伊丹十三の映画といえば、日本は80年代バブル真っ最中の社会を独特に切りとったものが多い。
政治、金、男と女、ビジネス、裏金、金!金!金!!

当時まだ小学生だったので大人になった今見返すと面白いのなんのって。なんといっても伊丹十三は次作で裏社会に切り込みすぎて命を狙われたという噂もかなり濃厚。

そんな伊丹十三処女作がこちら「お葬式」。とある一人のおじいちゃんが亡くなってからお葬式が済むまでの数日間だけを描いてます。子供の頃に大人たちが慌ただしくしてるのをよくわからんまま眺めてた頃を思い出すノスタルジーな気分になりました。

葬式の段取りを経験した人ならわかる、この忙しさ。悲しむ暇なんてないんよね。あれこれ決めたりお金の話もあるしさ。。。そんな中で時折訪れるポカンとした空き時間に、ふと訪れる家族や故人との時間。その他愛のない会話にぐっと引き込まれる。

あと、見どころは喪服ファックかな。子供の頃に見たTV版より実際はエロい。。。伊丹十三映画のエロさは生々しすぎるな(^_^)/
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