これすごいぞ、こんな絶妙な映画があるんだ、すごい
語りたいことがある風にも何も語らない風にもしない、問題があるけれどもその問題をほとんど問題化しない、笑わかせどころだぞという風にこれみよがしに笑かそうとしない風に笑かせてくる
スピッツの曲の歌詞で「驚いて欲しいだけの見え透いた空振り」というのがあって、曲もスピッツもまったく関係はないけれど、その歌詞のようなものっていろんな作品ですごくみるけれど、特別この映画にはそんなのが全くなくて、素晴らしかった
それは全部が自然だから ドラマになりそうな部分でも別にドラマにならなく、泣きどころで泣かせにかかるような野暮な押し付けもしてこない、普通の物語ならハラハラするはずの場面でも一応なんとかなってしまう でもその要素たちは無駄では全くなくてやっぱり何かの節目の最後にしみじみ沁み渡る感情がある
めちゃくちゃにめちゃくちゃにリアルだった、映画でのリアルってこうだなって思った まだ観ている本数はすくないけれどもここまでリアルだと思う映画は他にまだ知らない。出会いたい