お葬式の作品情報・感想・評価 - 5ページ目

「お葬式」に投稿された感想・評価

すげえな。色々つまってるし、ゆるんでる。いま伊丹十三みたいに頭良くてかっこいい人いない
あぁ日本の初夏、そしてお葬式。

大滝秀治の何とも言えない存在感がツボ。「三河じゃそうはせんのだけどなぁ…」と葬儀のやり方に口をはさみたがる(笑)

1人の死をきっかけに老若男女が集まる。遠い人・近い人、故人とは関係なく残された生きる人間はドラマを紡ぎ続ける。緑が騒ぐ季節で、明るい無常感が漂っていた。

幸い両親も健在だし、30代という年齢的にまだ自分は死と遠いところにいる気でいるけど、たまに自分のお葬式のことを考える。自分が主役だけどその場にはいない。何もコントロールできない。来てくれた人に感謝も伝えられない。だから生きているうちに大切な人は大切にしたいと心から思う。
KSat

KSatの感想・評価

3.7
伊丹十三が宮本信子の親の葬式で喪主を務めた体験をもとにした監督デビュー作。なぜ監督デビューの題材をこれにしたのか。

一見すると、危篤からはじまり、臨終、棺桶や精進落としや坊さんの手配、納棺、通夜、告別式、火葬までのあるあるネタに満ちた、リアルな映画だ。

しかし、サンドイッチを命懸けで手渡したり、山崎努が突然現れた愛人と青姦したり、宮本信子がいつまでも揺れたり、ロールスロイスから坊さんの笠智衆が出てきたり、みんなの足の裏をやたら撮ったり、拡声器に繋がるコードを延々と長回しで追ったりと、ひねくれた演出がかなり豊富。

蓮實重彦を意識したらしく、風がやたらと吹き荒れるし、宴会を早く終わらせようとするやり取りの長回しは面白いし、人の動きで一生楽しませようとしている。

だが、リアルなあるあるネタとあからさまなあざとさと、ちょっとどっちつかずな気がする。

とりあえず、冒頭、黒沢清がセリフのある役で出てくるのは爆笑。あまり見た目が変わってない。
ウサミ

ウサミの感想・評価

4.2
1人の老人男性が死んだ。
その娘夫婦が、お葬式を開く。というものすごくシンプルな映画。

淡々と葬式の様子が映し出され、そこに大きな事件性は無いが、なぜか目が離せなくなる。

葬式なんて小学生の時以来行ったことないですが、せかせかとスケジュールをこなしていく感じや、子供達の無頓着さなどなど。凄く身近な空気感があって面白い。

ひと1人の死後をテーマに描いているにも関わらず、映画に漂う雰囲気はどこかコミカルで、妙なリアリティがあった。いっそ、心地良さすら感じられる。


突然のことで、なんと申し上げれば良いか…

心中、お察しいたします…

ご丁重に恐れ入ります…


マニュアルビデオを観て、失礼のないよう言葉を選ぶ。
相手を重んじて、失礼のないよう、そして故人をいたわり、それでいて自分は恥をかかないよう…
なんとも可笑しいシーンだけど、すごくそこにリアリティを感じて笑えた。

めんどくせぇなぁ、なんて思いながらも、まぁそういうモンだし…と飲み込んで、故人を華やかに、誇り高く送り出してやるんだね。
遠方から顔だして、花を手向けて、そしてみんなで声を交わす… 夜には酒を飲んで、賑やかに故人を悼む。
形だけかもしれないけど、それでもこれだけの人が1人の死をきっかけに動く。

お葬式。
海外のものはよく知らないけど、日本の葬式ってまた独特なモンだなぁ。
なんかまぁ頭の固いというか、回りくどいというか… しかしそれが同時に日本の文化の魅力なのか、なんて思った。

日本の文化の煩わしさと、その愛おしさを絶妙な角度から感じさせてくれる。

映画の着地点も良く、観終わったあとの余韻が心地よかった。

なんかいいなぁ、この映画。
一つのテーマから、多くのことを感じさせてくれて、そういえばあのシーンはああいう風に面白かったなぁとかああいう解釈できるなぁとか。
生と死、そして愛情… うーん。
bb

bbの感想・評価

3.7
お葬式、という、場から見える「人間」が仔細に描かれた作品。
大滝秀治をはじめ、脇役の一人ひとりまできちんと「人間」であった。死があって際立つ生のように感じた。
お葬式という様々な関係の人が集まる場ならではの切実さと、人間だものな呑気さの両方が織り込まれており、映画の面白さを感じることができた。
今であればことさらお葬式というテーマに異常さを感じない気もするが、当時でいえば、おくりびと、のようなインパクトがあったのだろうか。
お葬式あるあるネタの宝庫
面白かったです。

伊丹十三の観点が素晴らしいです。笑いもあり、感動もある。

もう少し喜劇っぽいと思いましたが意外と真面目な作品でした。
ある一家の葬儀の一連を淡々と映像に仕立てている。
しかし、この見応えは何だろうか。ただの決まりきった葬式なのにドラマがある。リアルに描かれているのに、ユーモラスである。
映像体験としてのお葬式。

「映画らしい映画」、看板に偽りなし。
Joao

Joaoの感想・評価

5.0
今思い出してこれを書こうとすると、笑える。これは新しいユーモアだ。
時系列で、淡々としてて、頑張っていない、奇をてらうカットもセリフもないのに、笑える。死ってもんを悲しいものとは描かず「普通に」描くから面白い。死が重くなくて面白い。

「親戚の通夜と葬式」という同じ空間にいるはずなのに、みんなバラバラ。娘夫婦は食事とか葬式の業務的なことを考えたり、葬式の挨拶に不安になってビデオ教材をみてみたり。子供たちは何も考えず、走り回る。棺桶と親戚一家の記念撮影に夢中になる。病院代が意外に安くて爆笑してしまう。棺桶に寝てるじいちゃんの顔について口々に意見を述べる。じいちゃんを棺桶にいつ入れるのかで意見が割れる。みんな常に悲しんでいるわけではなかった。流れるように葬式は終わっていった。

死はさらっとしたもんだ。麻の服を着たときみたいにさらっと。

あとはカメラワークがいい。
棺桶からの景色。不自然までに顔に寄った画角。

あとは同時性。布団を同時にひく。ナースが4人同時に出てくる。これがすごく面白い。

伊丹さんの傑作と言われる作品は、傑作でした。

あと、トレーラー最高。
toshn

toshnの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

お葬式をテーマにこんな形で映画化したのはすごい。おくりびとも素晴らしいけど。
邦画のエポックメーキングな作品なのは間違いないと思います。
ろっち

ろっちの感想・評価

3.3
過去鑑賞
伊丹監督色バリバリの作品
コミカルに、葬式を取り巻く環境を描く。
ヤッパリ印象に残るのは、例の情事のシーンです。
まぁ多くは語るまい(笑)